《メンパのご注文について》
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メンパは全国各地で様々につくられてきましたが、この井川メンパの特徴は、何といってもまったりとした漆の、とろっとした質感が生きた味わい深い仕上がりです。
装飾などなく、シンプルで堅牢。この素朴ながらも贅沢なお弁当箱にゴハンやおかずを詰めれば、おいしそうに見えてしまうから不思議です。漆には抗菌作用があるそうで、夏でも比較的腐りにくいとのこと。子供さんでも大人の方でも、ぜひぜひお使いいただきたい逸品です。
作り方ですが、大雑把に数えても十数工程を経てできあがるそのほとんどが手仕事。
・まず上質な木曽ヒノキを薄く削り、熱で柔らかくしてから丸や小判型に曲げます。
・重なった部分を山桜の皮でとめ、底板をはめ込んだあと、柿渋とベンガラを混ぜた下地を塗ります。
・次に接合部に削りを入れ、生漆と砥の粉を混ぜたさび漆を厚塗りして補強します。
・さらに生漆を全体に塗り、中透漆を塗ります。
・仕上げにまったりとした艶のある朱合漆を塗って完成に至ります。
漆は時間が経過すると透明になり、下地の色がハッキリとしてきます。この変化も本物だけが持っている味わいです。素朴で堅牢なつくりがそのまま個性として生きていて、使えば使うほど愛着が深まり、手放せなくなる井川メンパは、修理をしながら長く使い続けることができます。
下の写真は、職人の望月さん。すっすっと気持ちよく刷毛を動かしていました。望月家に代々伝わる家紋がヒノキの生地に刻印してあります。
はじめは見えませんが、使っていくうちに漆が透けて、かすかに見えるようになるといいます。そこまで、末永く使ってみたいですね!